2025/11/25
by ユビアン スタッフ
こんにちは、ユビアン有限会社のスタッフTです。
ウェブデザイナー兼フロントエンドエンジニアとして日々お客様の業務システム開発やウェブアプリ開発に携わっていますが、今回は社内でスキルアップのためのプロジェクトとして作ったAIアプリの話をしたいと思います。
AI開運ごはん
自社でのAIアプリ開発のきっかけ
近年、AIの技術や需要はどんどん高まっており、日常業務やサービス開発にもAIをどう活用できるかはとても大きなテーマになっています。
まだまだ新しい技術という印象が強いAIですが、ユーザーの体感よりも開発の現場の進みは遥かに早く、ウェブサービスや業務アプリにどんどん活用されるようになってきている現状があります。
当社ユビアン有限会社は創業30年を超える古い会社ですが、時代に応じて変化し未来に向けた開発を大切にしており、日々業務の合間にAIツールの調査や活用方法を模索しています。
その一環として、今回の「AI開運ごはん」アプリを作ることになりました。
正直に言うと、これは大規模な開発プロジェクトではなく、お試しの遊び感覚で作った第一弾のAIアプリです。
しかし、遊びながらも実際にAIの可能性や活用方法を学べる機会になりましたし、今後のAI活用に向けた第一歩としても大きな意義がありました。
AI開運ごはんアプリとは
「AI開運ごはん」は、その名の通り、AIがあなたの運気に合った献立を提案してくれるレシピアプリです。
仕組みはシンプルですが、占い要素とAIレシピの組み合わせが特徴的です。
使い方
- 嫌いな食べ物や今日使いたい食材を入力してスタート
- 今日の色(8色から選択)と気分を選択(楽しい・やる気あり・良い感じ・びみょう・普通・つらい・イライラ・うつうつ)
- 運命のルーレットで今日の運気の数字を割り出す
- 色から判断する色彩心理や気分からわかるコンディションを反映しつつ、数秘術をベースに占いを行い、今日の運気に合った献立をAIが生成
アプリの特徴
- AIが生成するので、毎回違ったおすすめレシピが楽しめる
- 迷ったときに今日の運に任せて、いつもとは違う献立に挑戦できる
- 心の状態に合ったおすすめの栄養素や調理方法も提案
- 占いコンテンツとして楽しむ面、一風変わったレシピアプリとしての一面を持つ
AIアプリの長所と短所
AIを中心の機能として活用したアプリの開発は今回が初めてでしたが、実用的なアプリとして十分に使えるほどに高機能なAIに驚かされつつ、開発者の調整の腕次第な部分にも苦戦しました。
- AIツールを組み込むと意外と簡単にコンテンツが生成できる
レシピの提案部分は、簡単なAIモデルにベースのデータを与えるだけで、毎回異なるレシピを作らせることができます。
開発経験が浅くても、ちょっとした工夫で面白い結果が得られるのは驚きでした。
また、占いや料理について勉強しなくても、このようなアプリが開発できるというのはAIならではですね。 - ユーザーの入力や心理状態をどう反映させるかは面白い課題
今日の色や気分を選択するだけで、提案されるレシピが変わるというシンプルな仕組みですが、色彩心理や数秘術を組み合わせることで、占い感が増して楽しさが出ます。
ただ、色をそのまま渡すとAIがその色の料理ばかり提案してしまったり(紫の気分のときは、紫キャベツばかり使ってしまいます。笑)、「疲れているときは簡単レシピを提案する」という文言がプロンプトに入っているだけで、毎回簡単レシピになってしまったりと、AIの癖には散々踊らされました。 - フロントエンド技術の再確認
遊びで作ったとはいえ、ユーザー体験のために画面表示や操作性はしっかり作る必要があります。
まだまだデザイン面はAIに任せることはできず、人間のセンスと技術が必要です。
レスポンシブ対応や操作のスムーズさなど、ウェブデザイナー・フロントエンドエンジニアとしてのスキルの大切さを改めて確認できました。
ユビアン有限会社でのAI活用の取り組み
今回のアプリはあくまで第一弾ですが、当社では社員が個々に
AIツールの調査や業務活用の模索 を行っています。
- デザイン作業での画像生成AIの試用
- コーディング補助AIの活用
- データ整理や文章生成AIの検証
など、日々の業務やスキルアップのために、少しずつAIの知見を社内で蓄積しています。
「AI開運ごはん」はその成果を手軽に体験できる形にした、いわば
社内ラボの成果発表のような位置付けです。
遊びながら学ぶAIアプリの魅力
小さな会社で働く私たちにとって、遊び感覚で作れるプロジェクトは非常に大切です。
- 時間をかけずに試せる
- 楽しみながらAIの仕組みを理解できる
- 社内でのスキル共有や学習のきっかけになる
こうしたメリットは、業務時間内だけではなかなか得られない学びにつながります。
実際に作ってみると「こういうデータを使えばもっと面白い結果が出る」「UIをこう改善すればもっと使いやすくなる」といったアイデアが次々に出てきます。
今後の展望
「AI開運ごはん」は第一弾ですが、今後は次のような展望を考えています。
- AIによるレシピ提案の精度向上
- 栄養素のバランスをさらに考慮した提案
- 社内でのAI活用スキルの体系化と他業務への応用
- AIコーデ提案など、同じようなアイデアでの多方面でのアプリ開発
まとめ
遊び感覚で作ったアプリですが、
- AIの仕組みを学べる
- 社員のスキルアップにつながる
- ユーザーが楽しめるコンテンツとして提供できる
という点で、社内学習とサービス開発の両方にメリットがある取り組みになりました。
もし「今日の献立、どうしよう…」と迷ったときは、ぜひこのアプリを使って運に任せてみてください。
毎日違ったAIのおすすめレシピを楽しみながら、少しだけ普段と違う食卓を体験できるはずです。
AI開運ごはん